おうちのコの患った病気も 優しく受入れてあげてほしい

愛犬と医療

こんにちは、ケティコです。

日本では30年ほどの間で犬を大切にかわいがる人が増え、獣医療の発達や生活環境、飼育に関する正しい知識が広まったことなどにより、犬の平均寿命は延びています。

一般社団法人ペットフード協会が発表した「2019年 全国犬猫飼育実態調査」によると、平均寿命は大きさで分類すると、超小型犬は15.2歳、小型犬は13.9歳、中・大型犬は13.6歳が平均寿命です。


愛犬の長寿化に伴って、亡くなる前にかかる病気の種類も今は人と同じく半数以上がガンです。

ここでは、愛犬サラがわずらった病気の経過をおいながら、わたしが動物病院で動物看護士として働いていたころの経験や知識を活かした、おうちで飼い主さんができる緩和ケアについてみなさんにシェアしたいと思います。

愛犬さらが患った 「血管肉腫」という病気


わたしの愛犬サラが患った「血管肉腫」という病気は進行性のガンの一種です。

このブログで経過をふまえて書いていこうと思った、とあるきっかけがありました。

それはネットでこの病気について検索してみると、ネットには悲しくなってしまう、目を背けたくなるような情報ばかりが出てきます。確かにうちのコはこの病気を患ってしまったことは、変えようのない事実かもしれない・・・。

とあるネットのコミュニティ上では「ネットでこの病気の情報を調べてみたら悲しいことしか出てこない・・・」という肩の力を落とした飼い主さんの意見が目立ちました。

この意見は本当にそのとおりだなと思ったし、私の実感として動物病院で獣医さんと話していて、「この病気についてはすごくかわいそうで残念です・・・。」という雰囲気がひしひしと伝わってきて、余計に哀ししい気持ちになったりもします。

とはいえ、自分が動物病院で勤めていた頃を振り返ってみると、その対応になることにもよく理解できます。それは飼い主の心を察してくれているからこそです。

だけど余命宣告をうけた愛犬がおうちで過ごしている間は、悲観している時間なんてもったいないな、ともつよく思いました。

だって愛犬は今はここにいてくれているんだもの。

失ってしまうかもしれない未来のことを思いわずらうより、哀しい気持ちが心に出てきたときは

「今わたしにできることは何かな?」って考える時間に切りかえようって、そう思って過ごしています。

ペットロスを怖がらないで、このコの病気もこのコの一部だってうけいれてあげる。それでもやっぱり心にで浮かんでくる哀しい気持ちも否定しないで受け入れることにしたことについては、前回の記事で書きました。



犬の血管肉腫ってどんな病気?

血管肉腫は血管の内側の細胞が癌化したもので、血液の流れにそって転移しやすい悪性度の高い癌です。

この病気についての概要にあたる情報は検索すれば5万と出てきますので、ここでは似たような内容を私が書くかわりに、アメリカの獣医さんがこの病気について詳しく研究を重ねて書かれた、非常に正確な情報を記載したレポートを載せておきます。


この病気に対しての有効な治療方法の研究結果や漢方なども書かれていてとても有益な情報だと思います


今回は犬の血管肉腫(脾臓の血管肉腫)に対する治療についてです 。

〜筆者から一言〜
犬の脾臓の血管肉腫は非常に悪性度の高い腫瘍であり、脾臓摘出と抗がん剤(ドキソルビシンベースのプロトコール)を併用しても平均生存期間は6ヶ月です。近年、漢方で用いられるキノコの1種ユンジーが血管肉腫に対して有効であるという報告がペンシルバニア大学から発表されました。・・・続き・・・

引用元: Vet Comp Oncol. 2015 Jan 26.『腫瘍最前線レポート – 第 7 回』 犬血管肉腫に対する、ドキソルビシンーシクロフォスファミドおよびドキソルビシンーダカルバジンによる補助療法の効果の比較

Comparison of doxorubicin-cyclophosphamide with doxorubicin-dacarbazine for the adjuvant treatment of canine hemangiosarcoma.

Finotello R, Stefanello D, Zini E, Marconato L

おうちで飼い主さんができる緩和ケア


ここでは、愛犬サラの病気の経過を追いながら、わたしが動物病院で動物看護士として働いていたころの経験や知識を活かした、おうちでできる緩和ケアについて皆さんにシェアしていきたいと思っています。

発症した病気もこのコの一部なんだって、そう受けいれてあげることからうちのコへの緩和ケアは始まるんだって、わたしはそう思っています。

苦しんでいるうちのコを介抱する時の辛さは、同じ立場の私としては本当に痛いほどわかります。どうか涙が出るときは止めずにそれも受け入れて、涙が少し乾いたらまたこれを読み進めて、サラの病気の経過をふまえて、「じゃ、うちのコにとってどんなケアができるかな?」って、一緒に想像しながら進めてもらえたら幸いです。

終わりに

今回はこのブロブを書くにいたった経緯を書いていたら長くなってしまいましたので、次回からは「病気の経過 愛犬さら (ボーダーコリー 14才3ケ月♀)の場合」を書いていきたいと思います。


愛犬サラがわずらった病気の経過をおいながら、わたしが動物病院で動物看護士として働いていたころの経験や知識を活かした、おうちで飼い主さんができる緩和ケアについてみなさんにシェアしたいと思います。

お時間があったらまたここへ訪れてみてくださいね。

それではまたここでお会いしましょう

ケティコでした。

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